すでに多くの人が知っているかもしれないが、AppleはiOS 8.1.1でPanguが使っていた脆弱性を修正していることがわかった。そういう理由から、脱獄ユーザーはアップデートを避けるようにといわれている。

 

しかしiOS 8.1.1のアップデートが不安な方に良いニュースがやってきた。

SemiRestoreの開発者であるCoolStar氏が、SemiRestoreをアップデートし、iOS 8からiOS 8.1に対応しているSemiRestore8をリリースした。

 

脱獄したまま復元できるSemiRestore

SemiRestoreは初めはiOS 6.xの時にリリースされた。通常脱獄デバイスを復元すると、自動的に最新バージョンとなり、時期によっては脱獄することができない状態に陥っていたが、このSemiRestoreは脱獄したiOSデバイスを脱獄環境を失うことなく、iOSデバイスを復元することが出来るというツールで人気のツールとなった。

 

すぐにセーフモードになってしまったりブートループや脱獄アプリ、Tweakなどの問題でバグの多い状態になってしまった時に、一度復元してから再度脱獄したいと思ったが、復元すると最新バージョンとなり脱獄できない!!とういう時にこのSemiRestoreを使うと便利である。

 

OpenSSHが必要

SemiRestoreはOpenSSHが必要となるので、CydiaからOpenSSHをインストールしておく必要がある。知っている人は多いかもしれないが、OpenSSHをインストールするのであれば、セキュリティ面で心配なのでrootパスワードを変更しておくことをおすすめする。

 

対応デバイスとインストール

SemiRestore8は現在、Windows(Windows XP SP3以上)と、Linuxのみサポートされている。

Mac版はまだリリースされていないが、近いうちにリリースされることだろう。

 

SemiRestore8は以下のページからダウンロードできる。

http://semi-restore.com/

対応デバイスはiOS 5.0からiOS 8.1がインストールされている、全てのiPhone, iPad, iPod Touchのデバイスである。

 

公式より注意点

• SemiRestoreは、Windows XP SP3以降をサポートしています
• SemiRestoreは32&64ビットLinux（Ubuntu 14.04以上）をサポートしています
• WindowsユーザーはiTunesを持っておく必要があり、.NET 4.0以降をインストールしておく必要があります
• Linuxユーザーはlibimobiledevice, GTK 3 libusbmuxd-tools, 及びopensslをインストールしておく必要があります
• LinuxユーザーはREADMEファイルを読み込む必要があります
• 現在の問題を解決することができる可能性があります。例えばセーフモードの問題を修正するために、MobileSubstrateをCydiaからアンインストールすることができます
• 復元と同様に必ずデータをバックアップして下さい
• iOSデバイスをSemiRestore中にiTunesやXCodeに関するものを使用するのは避けてください。
• このプロセスでは壊れたシステムファイルを修復することはできません。
• SiriPortのようなものは避けて下さい。システムファイルを破損する恐れがあります
• お使いのデバイスはSemiRestore中に数回リスプリングもしくは再起動を行います。これは正常な動作で問題ありません。